花の里日記 2014.7.27 234 日曜日 (曇り) 酷暑の中 2 山の野草園は道路の斜面に群れている岡虎の尾(おかとらのお)が迎えてくれた。 少し咲き過ぎではあるけどそれなり。 前に見に行けなかった私が悪いのだが。 おかとらのお (先端部分が咲き終わり状態 残念!) そこには混じって山不如帰(やまほととぎす)が頭花を一つづつ咲かせている。 小さい湧水の流れ口には小花の我木香(こばなのわれもこう)が薄ピンクの花を咲かせ始めた。 普通の我木香はまだ花が咲くのは少し先だ。 こばなのわれもこう (まるでピエロの帽子) ちだけさし どちらも湿地好き 少し前には小鳥のさえずりがそこそこでしていたのだが、もう幼鳥を育てる時期なのであろう。 彼等は子育てで忙しそうだ。 そろそろ乳茸刺(ちだけさし)が咲いているのだろうなと思い沢の上流に上がってみると咲いていた。 ここは少し日当たりが弱いので花色はほとんど白色だ。 それでも自生のものなので咲くと嬉しい。 もっと増やしたいとは思う。 この周りには山紫陽花(やまあじさい)の繁殖地でありまだ咲いていた。 ここでは少し伸びすぎた芽などを切って低めに樹高をそろえていた。 湧水の流れる場所では猪が泥遊びをしていた部分があった。 やつらが来ると笹百合やら山不如帰の球根やまたギボウシ類の葉を食べられてしまう。 通路に障害物等を設置して入らないようにしたいのだが。 野草園の下部には黄色の狐の剃刀(きつねのかみそり)がひっそりと迎えてくれた。 早めに咲いたのだろうが一本きり。 きつねのかみそり ぎんばいそう (虫や幼虫もいて賑やか 自然は鳥や虫がいての世界) 他には銀梅草(ぎんばいそう)がようやく白とピンクに開花して賑やかである。 この花はなにか優しい感じがするもので、四国88か所参りの山奥のお寺に行く山中で初めて見て感動した事があった。 そこでは針葉樹林の縁などで咲いていたのだ。 中国地方にもまれに生えているものである。 他には鵯草(ひよどりそう)の白い花があちこち咲いている。 湿気の多い場所を好む沢鵯のピンクがかった花と違い、こちらは花が真っ白で乾燥気味の山道沿いに生えるものである。 最近は暑くてなにも無い緑ばかりの山中で、ぽっかりとこの鵯草が白い花を咲かせているとほっとする気がする。 人には気を和らげてくれるこの花たちが人生の一番の友であろうと思われるこの頃。 ひよどりそう (ここにも花あぶが飛んでいる) 他にはここ一番の主役である地味な紅葉傘(もみじがさ、しどき)が満開だ。 もみじ傘 食べず良かった 花が咲き つくづく野草は地味であるが優しいなと思う。 控えめではある。 人も野草のように控えめだが心温まる生き方をしたいものである。 口ばかりで耳だけに良い事を聞かせる今の政治家は最悪ではある。 日本人はもっと昔の人の気品高い良い生き方を思い出さないといけないと思う。 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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