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花の里日記 2013.7.20 197 土曜日 (晴れ) 私の避暑 梅雨も終わりこのところ暑い日々が続いている。 仕事の狭間で今日は何も行事が無くここの事務所にいるのも何かだるい。 早速に涼しい山の別荘地の手入れに向かった。 走る道の傍に所々部分的にネムの木が茂って、この花の少ない夏に赤い花を見事に咲かせている。 ネムをわざわざ植える人はいないのだが、川や道路の開けた明るい場所に自然に生えている。 中国自動車道の傍にも沢山生えておりこの頃に走ると目を楽しませてくれる木である。 花の里に着いて花壇を見ると、梅雨の花の残りと夏の花が咲き揃い赤、白、黄、青色と賑やか。 角虎の尾(フィソステギア)の白い花、薄青のギボウシ、白の半夏生、黄色のヘリオプシス(内田ひまわり)、黄色の花笠菊、同じく黄金色のルドベッキア、赤いオイラン草、白のムスクマロー、ピンクの河原撫子、白と青の五月雨桔梗、青いクガイ草、黄のオミナエシ、青いアメリカ菊他である。 今年は小鬼百合が別荘地の草原に増えのでこれからの楽しみ。 今日の予定した山の別荘地の手入れに向かった。 森と言うか緑の林はその中に入ると、空を木々たちの葉が覆って太陽が地面まで届かない。 手入れをした15年前位には明るい森であったのに木々の成長はすごい。 数本に分かれて株立ちをした木を5本以下位に間引きをする。 また同じ種類の木が沢山あればこれも減らして根から切ってしまう。 可哀そうな気もするがしかたがない。 ある程度に減らすと下に生えているツツジや小さな潅木が元気回復してくれ花や実をつける。 そうすれば昆虫や蝶や蛾や鳥たちのエサも増え、また野草も咲いてくるという考えである。 巨大な数種の木が空を覆って森を形成すると別荘地には不向きになる。 私も植物の多彩なところが好きな自然なので人間にあった大きさの林(森)を整備している。 今ここの野草園上部の湧水がある小さな渓流の整備をしている最中。 そこで今年チダケサシの小さな群落を見つけた。 無いものと思っていたので嬉しさも倍加している。 それが今ピンクの花を咲かせてくれた。 これから湿地を作り色々な花を植えたいと思っている。 夢ばかりが膨らんでくるものだ。 無き父がよく近くの山に行って畑を作ったり山の手入れをしていて私もついて行って遊んだものだ。 自然好きはこの父親から受け継いだものかなとつい思ってしまう。 ここで数が少ないものに猿面エビネとかイカリ草、笹百合がある。 イノシシや兎、ヤマドリ、キジ、山鳩、青鳩に食べられると嫌ではあるが。 カタクリは以前植えたものが少し生き残っているがやはり保護しないと駄目だ。 蕗は地元の人は勝手に入って採りに来る。 蕗はほっておくと大増殖をとげるのでいつも草刈りしているのに。 また渓流にあるワサビの大きくなった株を今年の春に盗まれた。 これは自然に生えたものではなく植えたもので、部外者侵入禁止の看板もかけているのに人の悪い行為は計り知れないところがある。 こんな山奥の別荘地まで入ってくる。 本人は軽い気でしているのだろうが植えた私たちにとっては大いに悔しい事ではある。 ぼやきも入ったが夢の林(森)作りは続く。 花の事ではないが空には大きな鬼ヤンマが数匹ゆうぜんと飛んでいた。 そういえば最近は蚊やブヨが少ない。 鬼ヤンマ他数種のトンボたちには感謝。 花の里で入浴し帰りは7時頃になった。 今日は3時頃雷がしていたが運よくここは雨が降らなかった。 帰路の道では雨が降ってたのだろう。 道が濡れており涼しい。 山々には霧がかかって幽玄なさま。 空はまだ明るく水色をしており、それに夕焼けの雲のオレンジ色が見える。 霧みたいな雲の隙間からは白い満月が光っている。 気温は22度位で窓を開けて走ると森と大地のオゾンに包まれて、まるで天国にいる気分。 でも涼しくてくしゃみが出てきて車の窓を閉めて走って帰った。 ヒグラシの 合唱に送られて 帰る山道 夕立もあり 霧も立つ 山帰来 |
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