花の里日記 2012.7.10 184 火曜日 (晴れ時々曇り) 竹について 私の今は民家の整備を日常の仕事にしている。 山の近くや山中の民家には近くに竹が生えている事が多い。 竹はほとんど孟宗竹である。 他には真竹とか破竹もあるがわずか。 竹は田舎に多い斜面をその根で保護してくれている。 若い竹の子は美味しく食べられるし良いことばかりと思えるがそうではない。 物事には表と裏があり、良いことがあると思えば反対に悪いこともある。 竹の秋と言えば5月頃で緑の葉が枯れて薄い茶褐色になり散り始める。 これが風に乗ってあちこちに飛び散り、民家の庭を綺麗にしたと思えばあくる日には 汚く散らかっている。 それが20日位は続いてくる。 またこの枯れ葉は掃除しにくくて軽くかさばかりで少しの風でも動いている。 屋根に飛んだものは最終的に樋につまり雨水を流しにくくしてくれる。 それが終わると見違えるように綺麗な新緑となり七夕に飾るような風情となってくる。 昔は竹材を民具に利用していたし、南では小さな家の材料にもされていた。 また日本では藁家の屋根の補強材に使われる。 軽いし強靭だからだが。 ハワイアンで 小さな竹の橋 (On a little bamboo bridge) と言うの歌があるが私は好きだった。 が実際孟宗竹を使って橋など出来るわけは無く、雨では滑ってまるで危険。 歌の橋はほんの小さな竹を横に多数使いメインには大きな丸太を架けていたのだろう と想像する。 それに土などを乗せれば可愛らしい橋が出来上がる。 竹も使いようでは見事に自然の風情を醸し出して呉れる材料だ。 しかし加工にはそれなりの金具や鋸が必要で馴れないと怪我をしやすい。 心して作業に当たらねばならない。 これは男女間のやりとりにも似ているなとつい思ってしまった。 ついでに真竹は竿などに利用するし竹の子も美味しい。 破竹は伸びた若い茎が茹でると柔らかく歯切れが良い。 参考に 大橋節夫の 小さな竹の橋 大橋節夫と言えば 幸せはここに だ 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |