私の花図鑑          花の里日記  2011.6.6   162

         月曜日 (晴れ)   天国の花園


 この所4日続いて晴れている。
入梅したというのに予想外。
でもラッキーと思って毎日山の作業や民家の整備に出かけている。
動いていてもまるで初夏の感じがあり、山のここでは気温も低めで爽やかで気持ちがいい。
今夜も一人山の中を車で走っていた。
いつまでこういう生活が続くのかなと思ったりする。
まあ好きでしている事なので後悔は無いが・・・
山に行く途中で林の中に小さな池があるが、そこの樹上に森青蛙の白く丸い卵の塊が見えた。
それを見ていよいよ梅雨だなと思う。
しかしまだ蛍袋の白い花は見えず、調べるとまるで葉ばかりなので、もう梅雨ではあるが
源氏蛍の登場はまだずっと先だろうなと感じた。
山は水木の花も終り気味で、そのかわりガマズミや空木、麻殻類の白い花が目立つ。
白雲木の真白な花も見えるしエゴの木も沢山花をつけている。
 
 花の里のコテージの窓外に植えているエゴの木は去年のまるで花が無い時と違い
今年は木全体が満開で花も大きく咲いてまことに綺麗だ。
おまけに花に鼻を近づけてかぐとなんと高貴な感じの香りがする。
花の集団で無いと香らないが、初めて私はこの毒をもつこの木の花に香りがあることを知った。
数匹黒い熊蜂が花の蜜を吸う為飛び回っていた。
花の里はフランス菊の白い花、アヤメの白と青の花、黄菖蒲、ジギダリスのピンクの花、
野薊の紫の花、紫蘭の赤紫の花、カモマイルの白い花、クレマチスの花、ノコギリ草、
ピンクの虫取り撫子、ルピナスの花と色とりどりに咲いてまるで天国の花園みたいになった。
もう花壇は宿根草で埋め尽くされており、カモマイルや虫取り撫子などの一年草はそこから
はじき出されて、道やテラスの隙間にしか生える場所が無くなり可哀想ではある。
増えた宿根草を整理して一年草花壇をまた再現しないといけないなと思った。
それと私の好きなモナルダがめっきり減ったのでこれも増殖しないといけないなと思った。
花穂が大きくて綺麗な花のデルフィニュームは日本の梅雨や夏がまるで嫌いなようで、
残念だがなかなか増えてくれない。



 山の別荘地は緑が溢れてひしめきあっている。
どの木の葉も もっと光を!と言っているようである。
道にはこの冬の落ち葉が重なって降り積もっていた。
それを私はカギ箒で樹下に押し込んでいる。
針葉樹の木の下の地面が見えるのとは違い、ここの落葉樹林は地表が落ち葉で満たされて
歩いてもふわりとしている。
このぶ厚い落ち葉の層が降った雨をそこに溜めてくれて、日照りにはじわりと吐き出してくれる。
日本のこの落葉樹林の恩恵で私たちは水の豊かな生活が維持されているのだ。
森に感謝の思いであった。

 日記前のページへ 日記次のページ 日記の最初の目次ページ 花図鑑ホーム