道の情景    2009/4/26          私の花図鑑へ戻る



道端のバス停に一人、ぽつんと佇んでいる少年を見て、

遠く離れ独立した息子を思い

道に乳母車を押す老婆を見て病院にいる母を思う

酒が好きだった白い頭髪の亡き父も時に脳裏に浮かんでくる

時は変わり街も人も変わる

しかしあの昔の楽しい家族の生活を忘れる事はない

庭には好きな草花が植えてあり椿や黒松の盆栽がある

枇杷や木苺、柿の実がその時期には熟れていた


今日もまた別の道を車で走っている

死ぬまで走り続ける私の人生

走馬灯のように変わる道の情景

その中で、あの夜空の星のように

いつまでも輝きを保ち続けたい私である

   
松植える   父の姿は   今もあり



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