花の里日記 2008.9.1 98 月曜日(曇り) 信仰 このところ暑さが戻り湿度が高い。 しぜんと気分が滅入る。 気温は27度位なのに。 9月になれば、あの富山の風の盆を思いだす。 見物人の多い事もだが。 深夜まで踊る風情のある祭りではあった。 でもこちらからは遠いのでなかなか行けない。 周りに高い山もあり野草の多い所なのでなおさら行きたくはあるが、不況でそうもいかない。 今朝は野鳥が周りの木に沢山飛んできた。 最初はこの建物の前面に、西日よけと景観を良くするため数年前に植え込んで大きく茂った水木に野口げらが来た。 初めて見る鳥だったのでつい興奮してしまった。 体の模様がおもちゃみたいだ。 虫を探していたのだろう。 しばらく枝を上がり下がりして飛び去った。 次に道路そばの八重桜の木にイカルのツガイが来て仲良く遊んでいた。 この鳥は原野みたいな所が好みのようだ。 形は文鳥に似ている。 それと夏の朝でも鳴いてくれるので嬉しい鳥ではある。 しばらく遊んで隣の梅の木に飛んで行ってしまった。 次に熟れて垂れ下がった実が沢山なっている白樺の木にヤマガラが3羽来て実をつついていた。 そういえば植え込みに山桑の木が自然に生えて、それを切らずに残しておいて成長させておいたら、この梅雨から夏にかけて小さな黒い実が沢山熟れて、色々な野鳥が食べに来ていた。 人間にとっては小さくて食べにくい実だが野鳥には丁度食べやすい大きさなのだろう。 空き地があれば野鳥用に一本植えておきたい木だと思った。 しかし庭木にはあまり形がよくはない。 山に野桑の木があるのをたまに見る。 この木の材料は軽くて加工しやすいので良く利用される。 私の事務所の庭にも梅とピラカンサスとウバメ樫の木が生えている。 種を捨てていたら境界あたりに生えて3mばかりに育った。 今は丁度良いくらいに日よけと目隠しになって野鳥も飛んでくる。 人間はどこに住んでいても、先祖が森に生きていた記憶(DNA)は無くならないようで、木があるとなにか心が安らぐ。 なんとか都会では、どんな狭い所でも一本でもいいから木を植えてみて欲しい。 もうこれは私にとって信仰みたいなものである。 |
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