私の花図鑑          花の里日記  2010.4.8   127

         木曜日 (晴れ)   桜と菜の花

 今どこも桜は満開で美しい。
今年の桜は花が咲く時期に寒波が来て開花が足踏み状態であった。
その間に西日本の桜の開花が揃い一斉に咲いてしまった。
山に入っても標高が400m程度までも同じ。
珍しい現象ではある。
海辺からその高さの山までの山桜も同じ様子で浅い緑の山の中、
散らせたようにぽつぽつと薄ピンクのかたまりを咲かせていてなかなか風情がある。
こんな綺麗な桜の開花状態は何年も見た記憶がない。
この開花を見るとやはり桜は日本を代表する花木だと思う。
田舎の里山や土手や道路際の緑地には必ず昔の人が桜を植えて呉れていた。
そのお蔭で私たちは今この美しい日本を見させてもらっている。
しかし染井吉野桜は50年もたつと花の力が無くなり老木となる。
私たちの時代に新しい若木を植えてやらないと美しい日本の景観維持は出来ないと思った。
自然はたちまちと言う事は無く長いスパンで考えないといけない。
持続的な保護と維持が必要だ。
小さな私のこの事務所の庭にチンゲンサイの黄色の花が、
春の暖かい日差しを受けて咲いている。
数年前に野菜を買って食べ残しを植えてみた。
根の部分がほんの少しあったので挿し木状態であったのだが
その生命力で生き残って、
なんとか花を咲かせ種を実らせた。
それが毎年発芽し花を咲かせ、また実をつける。
 それがもう3年になるだろうか。
今年も春浅い頃から咲き始め今でも黄金の色で庭の隅を輝かせて呉れている。
それはほんの数本だが綺麗だ。
こちらの大きな河川の土手や砂だまりにも今頃は菜の花が覆い尽くして咲いている。
それは季節感があって素晴らしい。
狭い日本だが道の隅のほんの小さな割れ目にもスミレが咲いている。
日記を見て呉れている全国の皆さん。
どんな小さな場所にでも、不況に負けないで頑張って花を植えて綺麗な日本にしよう。

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