花の里日記 2009.1.31 106
土曜日 荒海
1月も今日限り。
相変わらず世間では不況の嵐が舞っている。
この2日ほどはすこし暖かくて雨続き。
ここ花の里の雪も半分位融けて20cm程度にようやく薄くなった。
今日は雨も止んだが相変わらず空は厚い雲に覆われて薄暗い。
おまけに十方山からの北風が谷を渡って吹き付けてくる。
世相と同じでここも嵐。外には出たくない気候だ。
それが中国山地特有の天気ではある。
今日は瀬戸内海の海岸部では晴渡り、気持ちの良い日になっているのだろうがとは思う。
北風が吹くとカラスの群がその風に乗り飛び回って遊ぶ。
強い風に乗って高く舞い上がったり急降下したり、群で空中静止状態になったりする。
羽根の強い鳥だけの楽しみだろう。
燕や鳶、鷹にも共通した遊びだ。
風に生きて、地上に落ちる時は死。
カラスでは様にならない。
やはり鷹か燕。
昔 ディス リットル バード(This little bird)、マリアンヌ フエースフルの歌を思い出す。
感傷的な歌で好きだった。
彼女は年齢を重ね、まるでハスキーボィスになってしまい、昔のキュートさは失われて、
I will survive(グロリア ゲイナー) とばかり人生を歌っていた。
人間はこんなものだろうとは思う。
一時瀬戸内海の眺めの良い丘に建てた、マンションの8階に住んでいた事がある。
そこでは風の強い天気の良い日、眼の前の窓の下を、鳶(とび)が
空中静止状態で飛んでいたりする。
その顔が間近に見えてまるで私が鳶族の仲間になったような気がしていた。
フロム ディスタンスの歌にも宇宙から地球を見ればと言うくだりがあるが似ている。
そんなことで鳥の気持ちがわかるようになったと自分よがりに解釈している。
時々友人の釣り掘りに行く事があるが、そこによくミサゴが飛んで来る。
彼らは手っ取り早く餌が沢山群れて泳いでいる池の誘惑に負けるのだろう。
危険を冒してまで飛んで来る。
自然の池や川や海で魚が減っているのだろう。
そんな彼らが可哀想な気もする。
つい政治の事に触れるが最近、(前行政改革大臣)渡辺嘉美議員の事が気にかかり、
彼のホームページを覗いて見た。
日本の将来を愁いている彼が、国民の為に新しい行動を起こしている事の詳細を知った。
今の官僚が自分たちの利権を守るだけの’官僚内閣制’で税金を無駄使いし、
また日本の未来を危うくしているのを阻止して、本来の国民の為の
’議員内閣制’に立ち戻ろうと国民運動をこれから始めようと言う事であった。
党に縛られている議員がまったくだらしないのでこうなるのではあるが。
これには政党の垣根は飛び越えなくてはならない。
アメリカのオバマ大統領ではないが日本国民あげて、この運動を盛り上げ
船長もいないで羅針盤もなく、この荒波の大海を彷徨っている日本を
今再生しなくてはならないと私は思った。
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