私の花図鑑          花の里日記  2023.8.4
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          金曜日  (晴れ)  今は熱帯か?


 このところ晴れて雨が全然降らない。
それでも山の木々はなんとか元気で、夏の花を咲かせているものもある。
海辺に近い土地では臭木(クサギ)が元気。
それとネムの木も華やかに花を咲かせている。
花の里の管理棟の庭に自然に合歓(ネム)の木が生えて1m位に育っていて、たまに黄蝶が二匹遊びに来ている。
なぜかと言うとネムはマメ科で彼らの食草らしい。
山奥のほうになると白い花の糊空木(ノリウツギ)と令法 (リョウブ)が見事に咲いている。
どちらも花らしい花である。
それとついでだが鴉山椒(カラスザンショウ)も元気で緑白の花を咲かせている。
この実は人が食べられると素敵なのだが、残念ながら野鳥の餌。

 今日、ふと山の別荘地に行き考えてみると、この一月位雨がまるで降っていない。
もう道の野草などは乾燥に負けそうで、しおれ気味だ。
でもここの別荘地の山の渓流は不思議な事に冷たい水が十分に流れている。
そう言えば周りの木々は十分に育ち、また地質も硬い岩場が無くて深いのであろう。
でも人々の生活する場所ではやわらかい地層は土砂が流れ出る危険性が多い。
昔の人々はその対策に木々をしっかり植えて育て災害の出ない場所にしたのだろうと思う。
今、地中海方面では砂漠化が進行していて、木々が無くなり水も出なくなり酸素が不足してくる。
やはりまず砂漠に木々を植えて水路を整備し緑を回復することが世界中に要求される事であろう。
この事は亡くなられたが日本人の先駆者がいて素晴らしいなと思ったものである。

 花の里では今木々が茂り緑一杯。
野鳥や蝶や野生生物までここを見に来る。
賑やかになっている。
今日も行くと花々が色々と咲き、華やか。
オイランソウは白い花とピンクの花。
青紫はブットレア。
黄色は花笠菊。
水色はアメリカ菊。
白い花は半夏生と大葉ギボウシと角トラノオ。
オレンジ色はクロコスミア。
薄黄色はオミナエシ。
草原では小鬼百合がイノシシたちに襲われて無くなったと思っていたがなんとか復元した。
空の青さを入れると総天然色みたいで綺麗である。
こんな一日であった。
そうそう。
気温は28度でなんとか入浴して安楽に過ごせたのである。

 それから二日前に、県北の八幡湿原に夏の花を見に行ってみた。
湿原ではこの暑い日々の中、なんとか花を咲かせていた。
行く途中、深入山に寄ってみたら道沿いに桔梗の集団が見事に咲いている。
今年の春はここが山焼きされていたのだが、負けずに良く咲いたものだ。
そう言えば九州の高原でもやはり、山焼きされた高原に桔梗が美しく咲いていてびっくりした事があった。
やはり秋の七草に入っている貴重な花なのだ。


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