羅漢山頂上、平たくて四方が見渡せる。三角点がある。
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羅漢山 (らかんざん)1108M
山口県錦町、本郷町、美和町、広島県廿日市市
地理院の地図
羅漢山はわりと近くにある山なのに登っていない山だった。花が特別にあるわけでもない平凡な山である。それとNTTのマイクロウエーブの建物があるので興味をそがれていた。でも1度は登って見たいと思い行って見た。
簡単な登山なら北の県道より直接羅漢山に登る広い舗装道路があるがこんな登山もしたくないのでオーソドックスに中道の村落の一番美和町側にある2戸の藁家の所から登り始めた。
そばに渓流が流れて中国自然歩道となっている。水も澄んでいるので歩きも軽やかだった。
しかし突然切り開かれた別荘地に入ってしまった。しかし気をとりなおし別荘地の中の舗装道路を登って行くと、また登山道に入り中間地点の休憩所にでくわした。ここはキャンプ場となっているが荒れ果てている。ここには譲り葉の見事な木が冬と言うのに多数青々と茂って赤い葉茎を見せてくれる。
少し上がると県境の尾根道らしき道に入り右手に不思議な岩がところどころ見えてくる。その岩は妙な割れ方をしており初めて目にする変な岩だと思った。名前は男岩とある。頂上の説明文を読んで初めてわかった事だがこの岩は熱変成橄欖(かんらん)岩だそうだ。石の勉強もしてしまった。
登山道は先の台風で折れた松や杉などがとうせんぼをしていて避けたりくぐったりで大変な登山となった。広島県は自然への認識度が低いのかほったらかしである。それにくらべ羅漢山の山口県の登山道(頂上を少し山口県の羅漢高原に下った分岐点の写真)は見事な手入れであった。広島県人として恥ずかしい気持ちである。
そうしているうちにいよいよ最後のきつい登りとなった。粘土層が露湿しており雨が降ると嫌な登山になってしまう。悪天候だったら山口県側から登ったほうが良いと思った。
笹が茂る苦しい登りをがまんして、しがみつくように登っていくと南が開けて山々が見えてくる。海まで見えるような話も聞いていたが曇りなので確認できない。
やっとマイクロウェーブの建物が現れて山頂となった。やはり頂上は気持ちが良い。
感想
名前が色々名づけられている岩を探して見たり、四方の山々を眺めたりして歩くには良い山ではあるかも?
行き方
広島県からは羅漢峡の道の駅の少し西の吉和側から国道を左に折れて橋を渡り中道村落や山口県に向かう県道を進む。登山口は5箇所もあるので好みの登山口へどうぞ。
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