花の里日記 2002.2.7 25
水曜日 南風が吹いた温かい日 (出会わないもの)
2月の始めだというのにもう梅の花が咲いてきた。昨年より10日は早い開花だ。今日は黄砂が降ったらしい。車であちこちと動いていると色々なものに出くわす。しかし歩いているわけではないので上っ面だけしか見ていない。よく観察しようとすると事故になるか後継車から注意を受ける。忙しい時代だ。しかしゆっくりと山歩きをすると珍しい植物に出会う事が多い。道を見失い踏み迷うとかえって新しい事に出会う。
吉野山 こぞの枝折の 道かへて
まだ見ぬ方の
花を尋ねむ 西行
西行が歌っているように日頃歩かない道を行くと面白い事にも出会うものである。若い人も自分の殻に閉じこもらず新しい事に挑戦してもらいたい。1Kの一人きりの部屋にいないで異性にもっと積極的に合い、賑やかに新しい共同生活を始めてもらいたいと思う。
なかなか出会わないものが色々とある。大人の匂うような女性にも最近出会わない。女性から見ればいい男には出くわさないと言われそうではある。
私は花の写真を取っているがなかなか取れないものがある。日常そこいらに転がっていそうなのに機会がない。見つけても冴えない花にしか合えないのだ。1番目はニセアカシアだ。荒れた造成地には沢山咲いているのに自然のあふれた場所にいるとなかなか出会わない。2番目はローズマリーだ。何回も植え付けるが夏や冬には枯れてしまう。嫌われているとしか思えない。3番目はカタクリ、子供のころこの食べ物にお世話になった。4番目はエニシダだ。良い花をなかなか見つけられない。しかし去年家でようやく良い写真が取れた。しかしもう木は枯れてしまった。残念
青い鳥はどこを探してもいないのか?けれど探したいのだ。
さびしさに 宿を立ちいでて ながむれば
いずこも同じ 秋の夕暮れ 良暹法師
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