私の花図鑑          花の里日記  2015.4.18   251

            土曜日  (晴れ)    春の花あれこれ

 二日続きの晴天で今日は気持ち良く吉和に向かった。
この辺りの山桜はもう咲き終えて、今はザイフリボクの白い花が新芽がふいてきた暖色の林の中に目立ち咲いている。
道傍の湿気のある崖では山吹の黄色な花が盛りで賑やかだ。
今年は山の木の花の咲き具合はまるで良くないのだが、山桜と山吹は見事に咲いた。
雨が良く降った翌年にはどちらも元気に咲く木なのかと思っている。

 その道も花の里に近づくと山桜が満開で綺麗だ。
山の白い江戸彼岸の桜も少ないが綺麗に盛り上がって咲いている。
里に近づくと山桜や八重桜等の紅い花も交じり咲いていよいよ春らしく賑やかである。
花の里は水仙やレンギョウの黄色の花も桜の花と交じり、ここにも遅い春が来た感じ。
花壇では青いムスカリやプリムラベリスの紅い花も咲いて色とりどりになっている。
                      
プリムラベリス
 

黄色のプリムラベリスはまだ蕾である。
クリスマスローズは花期が長く今が盛りと咲き、緑の葉も伸びている。
花壇の中にある野草の梅花錨草も小さい白い花を咲かせている。
これはかなり前に阿蘇の野草店で買い、ここへ植えて大分株を増やしてきている野草だ。
気持ちも良いので花壇の中のスギナや種付け花等の雑草を取り除いていた。
結構腰を曲げての作業は楽では無い。
なかなか花壇の維持は面倒ではあるのだ。

 昼からは山の別荘地に向かった。
山はもうフキノトウは花が咲いて食べられなくなっている。
種が飛ぶとまた沢山増えてフキの里になりそうだがと思うが、地元の人に聞くとここはフキの谷だそうで自然には勝てない。
ここも山桜が咲きだしてきている。
地面では小菫や叡山菫があちこち咲いて来て綺麗。
地味な赤紫の花のエンレイソウものんびりと咲いている。
        
エイザンスミレ(拡大)                     エンレイソウ(縮小)
  

紫背菫は少し遅いのでまだ花が見られない。
林の中の地面には深山カタバミの白い花があちこち散らばって咲き始め株を増やして来た。
半影みたいなここの林の中が好きなのであろう。
白い三角草や青い山瑠璃草も咲いている。
                           
 やまるりそう
 

大事にしていたカタクリもようやくわずか二輪であるがピンクの花を咲かせている。
渓流沿いの湿気のある所にある猿面海老根も緑の蕾を出して来ている。
また以前里山の民家沿いで見つけた一輪草をここに移植し保護してきていたので、
大分株を増やして来て今白い花を咲かせている。
一昨年にここの近くの民家を販売したとき二輪草が庭一杯咲いていたのだが、移植をする前にはもう葉が無くて
株を見つけられないで移動出来なく残念であつた。
木の花ではムシカリが白い花をつけていた。
この辺りでは一本しか無くて貴重な野生の花木である。
野草園の水が湧いている渓流沿いでは西洋立金花に続き姫立金花の小さな黄色の花が咲いた。
数日前だが奥山の民家沿いの田跡に水芭蕉の白い花が見事に咲いていた。
私は湿地に咲く花が好きなのでぜひ湿地をうまく作って水芭蕉やカキツバタ等湿性植物を栽培したいなと思っている。
大敵は猪。
なんとか防いで湿性植物を作りたいものだと思う。
ここの野草園でも雑草のカンスゲが繁殖しているので除いていたが根が強くてなかなか手では抜けない。
ここでも雑草と悪戦苦闘であったが適当に体を動かし鶯の囀りを聞いて気持ち良く一日を過ごせた。
               
           芽吹いた野草園からの展望
 

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