花の里日記 2015.4.2 249 木曜日 (晴) 花見の頃 4月になり桜も開花して穏やかで暖かい日が続いている。 昨日は久しぶりの雨で乾いた植物には恵みの雨であった。 地面の草も春らしく緑を増してきていて見ていても綺麗。 ここでは山の鶯の鳴き声も聞こえてくる。 もう空にはツバメの集団も舞っていて虫たちも飛び交っている。 今日は朝から晴れていて町の染井吉野の桜たちは満開。 人々は気持ちが良いのか沢山外へ出てきて、川の堤防や公園の見事に咲いた桜花を愛でている。 明日からまた数日雨が続くとの予報が出てたので、それではと仕事も一段落しているので花の里へと向かった。 向かう道では山の斜面にタムシバの白い花やピンク色の山桜が緑の中に散らしたように咲き始めている。 渓流にはヤマメを釣っているのであろう。 竿を手にしてした人がちらほら見かけられる。 山の渓流付近で高野水木の黄色の花が寂しげに少し咲いていた。 今年の春の木の花はまるで不作。 去年の雨の夏で木々たちは木を伸ばすほうに主力を置いて、花には見向きもしなかったようだ。 これも自然のなせる業ではある。 花の里ではようやく黄色の水仙が一部蕾もあるけど大部分が集団で咲いて綺麗である。 花壇ではチオノドクサの青い花や白い花が咲いていた。 紫の花はここの事務所の庭で咲いていたのだが花の里でも追いかけるように咲いて呉れていた。 色が鮮明で美しい。 もう花の形も無くなったクロッカスに続いての開花だ。 今はクリスマスローズの花が最盛期で、去年の葉と花と一緒に出た若い葉の中に白やピンクや赤紫の花を咲かせている。 花壇は宿根草の去年の枯れた花茎や落ち葉が積もっていて見苦しい。 でも植物たちに、ここの強烈な寒気を防いでいてくれたので反面ありがたいのであるが。 特に宿根草の枯れた茎は白くて目立つ。 それは私にはまるで彼等の去年の見事な花の夢の跡が骨となって散らばっているように思えてくる。 やむを得ずに私は一所懸命に枯れた茎を集めて腐葉土にすべく庭の隅へ集めていた。 ここから西の冠山を見るとまだ白い雪で頂上付近が覆われている。 まだまだここは早春である。 周りの庭で白い梅の花がようやく開花している。 午後から山の別荘地に行って道に積もった落ち葉を整理していた。 古い野草園ではミスミソウが白い花をもう咲かせていた。 道のそばにはフキノトウのグリーンの花が沢山出ている。 でも忙しいので摘む暇が無かった。 野草園ではセリバオウレンの白い花が少し咲き過ぎ状態であった。 カタクリの花はどうかなと見てみると、それはようやく蕾を出していた。 びっくりした事に、去年か一昨年の花の実が付近に飛んだのか4本ほど小さな葉を出したのが見つかった。 ここは野兎や山鳥がいるので食べられては困ると思い枯れ枝をその周りに沢山突き刺して保護してきた。 もっと増えると本格的に網の柵をしないといけないかなと思う。 ここは自然の真中であるので工夫が必要である。 日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム |
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