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花の里日記 2014.2.15 210 土曜日 (曇り) 野鳥と人 この数日は雨や雪で天候不純。 今日は久しぶりに太陽が雲間から見える。 でも強風が吹いてなにやら寒そう。 このところ私は体を動かしていないのでどうも体調が悪い。 そのせいか今日は現場で作業でもして運動しようと、昼から里山の土地の草刈りに出かけた。 山の県道に入ると道のそばには雪の塊りが転がっていた。 現地についてみるとそこは大部分白い雪が残っている。 ここは昔、田んぼで長い事耕作されてないので原野となってしまい、山から猪も出て来て土地を掘ったり石垣を崩したりしている。 私はここに生えているススキや雑草の枯れたのを草刈りしているのだが年を越してまだ少し残っていた。 それを刈りこむ。 でこぼこしてしまった地面は雪が一部溶けていて作業靴を濡らしてくる。 私はここの昔から残っている野草たちが好きである。 春になると道端に一輪草が咲く。 また田のそばの湧水がある場所には芹が生えてくる。 これを鍋で肉を一緒に煮て食べると美味しい。 また渓流には昔栽培していたのだろうがワサビが青々と生えてくる。 他にはカリンとか柿とか桑が植えてあり美味しい実をならせる。 また山の竹林から筍が出てきたりする。 昔こんな山の斜面を利用してこの田んぼを作った先人に感謝ではある。 ひとしきり草刈りをして全部ようやく綺麗にした。 今は草刈り機があるので、昔手で作業した先人の苦労を思いながら早めに仕事を終えた。 空は暗くなり小雨に混じり雪も降って来たので帰る事とした。 少し前に建国の日の連休を利用して九州の南部に旅行してきた。 寒い冬になるとどうも暖かい土地に出かけたくなる性分。 丁度高速も半額になるので思い切って出かけた。 行く時には大雪で高速は冬タイヤ規制中。 でもまだスタッドレスタイヤをつけていたのでうまくクリア出来た。 最初は熊本の八代に宿泊した。 早朝目を覚ませる時間に外からなにやら春の鳥の声が。 気をつけて聞くとまぎれもない鶯の初鳴きであった。 窓から外を見てみるとそこは平地だが荒れていて雑草が高く茂って見えた。 鶯も来る場所になっていたのであろう。 ここは球磨川の最下流でこの宿の傍をゆっくりと流れている。 昔子供の頃に私は大阪に住んでいたけどまるで淀川みたいであった。 球磨川の八代海沿岸を見てみたいなと思い朝の食事をそこそこにして車を海まで走らせた。 そこは広々とした干拓地みたいで、まっすぐな道が農地を貫いてあり田にはイグサが植えられていた。 イグサと言えば岡山から兵庫にかけて海沿いが主な産地だと思っていたが、今はここが日本一らしい。 暖かい土地がイグサの好適地なのであろう。 海辺は大きな堤防がありどこにもあるような潮回しがあった。 海の堤防より東の農地を見る 山の下には市街地がある そこには鷺や鴨類が沢山泳いだり飛んだりしていた。 なにげなく望遠カメラで写して帰ったのだが拡大して見てみると私には初遭遇の鳥であった。 つくしがも くろつらへらさぎ 画像をクリック! 彼等は東アジア方面から海を渡ってここへ飛来して越冬するのだという。 そう言えば私も同じ立場で山にずっといたいのだが冬に雪が降ればお手上げ。 だから冬には南に来たくなる。 不思議な巡り合わせだと思ったが鳥も人も快適な環境を探して生きると言うのは共通しているなと思った次第。 八代海は沖に天草諸島が見えて広々としていた。 続く |
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