花の里日記 2010.9.22 139
水曜日 (曇り) 遍路旅 1
連休の初めの9月19日、高速の割引を利用して四国の香川に出かけてきた。
今まではなるべく連休などは控えてきたが、不景気で割引の魔力には勝てない。
花が咲いてるといいがと思っていたが、四国はいまだに暑い上に地面は乾燥していて
まるで花が咲いていなかった。
だが高松方面はゆっくり観光した事が無かったのでそちらは結構楽しい。
一番の目的は四国88ケ所の西行ゆかりの白峯寺を見ることであつた。
一気に瀬戸大橋を渡り、坂出の街から五色台のこんもりした高台へと車で登って行った。
眼下に緑豊かな里山があり遠くには町並みがあり、はるか先に海と瀬戸大橋が見える。
五色台は標高400m程度の低い台地である。
しかし海の側なので眺めが良い。
登山道の周りは段々畠で暖地らしく蜜柑や色々な果樹が植えられている。
![](image/dairy139.jpg)
やがて昔の参道が現れるが車ではスカイラインから直接お寺に行けるのでそちらに向う。
白峯寺は四国らしく結構明るい場所に立っており西行物語のように暗く寂しい山奥ではない。
あっけらかんと88ヶ所の寺らしくそこへ存在していた。
やむを得ず一句 藪蘭の 花ばかりなり 白峯寺
五色台のスカイラインを走って見たが、ここは昭和の始めに出来た道路らしく
もう道路周りの木々は生長してまるで景色が見えにくい。
高台には散らばって公共施設があるが閑散として人の姿が見えない。
それらもバブルの時期に出来た建物のようだがもっと利用するように改善してもらいたい。
つい愚痴がでる私ではあった。
しかし岬に出る大崎の鼻の下りは見事な眺めであった。
ここが一番の見どころだろう。
途中で根香寺(ねごろでら)に立ち寄った。
そこは樹木が高く茂って参道が薄暗い感じのする静かな森の中であった。
山門から少し下ってまた参道が登り途中に行者の祖 役の小角 の大きな石像が見えた。
この辺りは石の産地なのでさもあろうと思う。
また長々一句 登ったり 下ったりする 参道で 穏やそうに
参拝人を 眺めやる 役の小角や 根香寺
![](image/dairy139b.jpg)
賽銭を入れるのになぜか忙しい ポケットの コイン無くなる 遍路旅
2ヘつづく
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