道端の花    2005/1/25          私の花図鑑へ戻る



朝の露に濡れて

道端の隅に

ひっそりと

うつむいて

咲いている野の花

私はそんな花が好き

うつかりしていると

見過ごしてしまう

そこにそんな花が

咲いているとも

気がつきもしないで


南の花のように

大きくも無く

色あざやかでも無い

それは小さな花

冷たいこの世の風に

うち震えている

華やかでもない

そんな淡い色の花


それはまるで君のよう

すぐに色褪せてしまうけど

いつまでも

いつまでも覚えているよ

その愛らしさを

その優しさを

匂いたつその香りを

私だけの花を




詩1 あぶく  詩23 私は風 詩25 たわし

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