私の花図鑑    花の里日記   2004.11.2 60
                 花曜日   花の顔

 めっきり山には野草の花が少なくなった。
夏の名残と咲いている花がいとおしい。

時折花の拡大写真を見せてくれる人がいて毎日、一花ずつホームページに写真を乗せている。
面白いのでそれぞれの花をよく見てみると花に表情がある。
私は全体をつかめるように写真を写しているので花の細部までは観察していない。
その虫眼鏡で見るような小さな花でもこまかい表情がある。
それはまるで蟻などの昆虫の顔のようでもある。
また想像上の宇宙怪物のようでもある。
まるで花たちに眼がついていて、花によって来る昆虫たちを観察し自分自身の形を昆虫に好かれるように擬態しているようにも思われる。
野草の花たちは人間に好まれるように進化してはいないのだろう。
栽培する花は人間が好むような姿形に選抜改良される。
そういえば人間が好むような花壇の綺麗な花には蝶や昆虫の集まりが少ない。
香りや蜜そのものが無い花になってきている。
こんな違いが私にはわかってきたように思われた。

大きい花もこんどは鳥に好かれるように鳥の形に進化しているのか?
彼らが提供する蜜や甘い実も鳥を呼び寄せる。
最近写した極楽鳥花はその典型のように思われる。

花が不思議な形をしていると人間には思えるのだが、こんな理由があったのだ。


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