私の花図鑑    花の里日記   2002.9.5 32
           木曜日  相変わらず残暑の中  よもやま話


    ロックコンサートの話

 最近TVで英女王戴冠50年記念ロックコンサートを見た。
宮殿のバックヤードでの公演であった。
皇太子の挨拶もそこそこに盛大に始まった。
イギリスのロックミュージックの伝統が見られたのであったがイギリス皇室の開放度もさすがである。
日本の皇居で演歌のコンサートを始めるようなものであるが、日本では考えられない事である。
日本の封建性が残念である。
考えるに日本の長いこの不況である。
失業者救済1000万人ロックコンサートを皇居で開催し、この救援金で失業者に就職の機会を与えるNGOでも作ったらどうであろうか? 
マスメディアもゴシップなど追い回さず景気回復の一大キャンペーンでも展開したら良いと思う。
日本の企画の貧しさを考えてしまう。

 この記念ロックコンサートを見ていてロックミュージックが1960年代より営々と現代まで続いていると思った。
ビーチボーイズのブライアン・ウイルソンのロボット的な動きやポール・マッカートニーがギターを反対に持って演奏している事、トニーベネットの歌のうまさ、いまだ健在なクイーンのロック魂、エリック・クラプトンの血を吐くようなギターなど面白かった。

   8月に田舎で寝ていた夏の深夜3時の丑三つ時の話

 深夜夢の中を彷徨っていた私の脳裏に、突然割って入り込んだ音があった。
それは高いオクターブでギャー、ギィーなど地獄からの叫喚のように思えた。
6〜7回ぐらい聞いたところで目が覚めてしまった。
現実に聞いたのでおもわず2階のテラス戸を開けて外へ出てみた。
外は暖かく風もない暗い夜で物音ひとつしない。
田んぼや瓦屋根がわずかに見わたせるだけであった。
そこで気がついたのであるが鵺(ぬえ)の話である。
この鵺は昔のこと京の天皇が夜毎苦しみ続けて、このため守護にあたった源頼政が深夜紫宸殿の上にあらわれた怪鳥を射落とした。
頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎に似ていたという伝説だ。
まるでこの鳥の声を聞いたような気がしたのである。
私が子供のころ紀州の田舎に泊まっていた時深夜になると山でギャー、ギャーと叫ぶ声がして怖かったものである。
あれはキツネが鳴いているのだと教えられたが恐ろしかった。
今まで生きてきて2回目の恐ろしい叫びであった。
しかし私は幸いの事に昔の天皇の様に苦しんではいなかったのだった。

   セルフサービスのガソリンスタンドの話

 たまに深夜車で町を走っていてガソリンが心寂しくなるときがある。
やむを得ずセルフサービスのガソリンスタンドによって見た。
3回目であるがどうも気持ちすっきりしない。
まず何千円かの現金を入れてカードを買う。
その後ガンでガソリンタンクにドブドブと給油する。
これがなかなか気持ち悪い。
なぜかというと車のガソリンタンクは目盛りがない。
どこまで入るかまるで見当つかない。
私の車は65リットル入るのでその途中で止ってしまう。
カードを見るともう出ている。
まだガソリンが残っているような気がして又ガンを再度見てしまう。
なにか注ぎ足りないような、損をしたような変な気持ちになってしまう。
どうも具合が良くないのだ。
     結論 やはり人間相手のほうが良い。

 

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