私の花図鑑     花の里日記   2001.4.11
                 水曜日 ( 居候 )


 虫の関連で
 熊ん蜂 花モグリ キリギリス アザミウマ 蓑虫 赤とんぼ
 おおとびさしがめ 茶毒蛾 大薄羽かげろう 草かげろう ひぐらし
 いら蛾 うめ枝尺 しまさしがめ 雪虫 オニヤンマ 薄羽冬尺
 
以後虫図鑑です     蝶と蛾と虫図鑑
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   桜もいっぺんに開花して山まで咲いてきた。太陽が照りつけると5月のようだ。
昨年手を抜いてしまった花の里の畠を耕している。1年草の栽培は大変なので直播だけで主に宿根草の栽培に切り替え始めた。
2,3年して硬くなった株を堀り、株分けして移動する。一部場所に合わず枯れて消滅するものもあるが適地である花はだんだん増殖してきた。にぎやかな花園が出来る。


 花の里のコテージ内が南の太陽を受け温まるとにわかに室内のサッシュ周りが騒がしくなる。ガラスのうえをたくさんの虫が動き回るのだ。
 昨年の秋、暖かな小春日和(アメリカではインデアン サマーと言うらしい)の時にコテージの外壁に天道虫(2つ星が多い)とカメムシが何千匹も大集合して回りながらせわしげに動いている。


 



 なかには板壁の穴に入ったり出たりしているものもいる。
その時の集合は虫の単なる習性かと思っていた。しかし今考えると冬ごしの場所を探していたのだ。
 11月から4月となると5ケ月間も我がコテージにいた事になる。
長らくの逗留のお礼(天道虫はアブラムシを食べてくれるから良いか)も言わず出してくれといわんばかりである。ハエが入るけどやむを得ず窓を明けてだしてやる。カメムシは作物を食い荒らし嫌ではあるが生きているものをなかなか殺しにくい。窓の隙間から出ない天道虫は捕まえてだしてやるが、体が半円形をして平らな所へいるとまことに手でつかみにくい。掴むのは難儀である。しかしなんとか外へ出してやる。
するとおのおのが小さな羽根を動かし未知の新世界に飛びたっていく。まるで4月に新社会人が新世界に巣立つ想いである。
 寒い冬を無事生き残った、巣立つ小さな虫たちの今年の健闘を祈るばかりであった。

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