私の花図鑑          花の里日記  2020.12.18   446


          金曜日  (曇り)  人と自然と土地と

 今日は朝は晴れていたのだが、もう少し雲が出て太陽の光が射してこない。
庭の黄花コスモスは寒波で完全に枯れて茶色である。
私は枯れたコスモスを手バサミで小さく切って庭に撒いていた。
いつも作業で山に行っていて帰りに溝にある腐葉土を持って帰り、庭へ入れてやると良いのだが
つい草臥れていてそれをしなかったのである。
だから寒さなどで枯れたものを腐葉土替わりに庭に撒いているのである。

 昨日は久しぶりに瀬戸内海にある尾道の橋を渡り、因島に行った。
その日は快晴で太陽が顔に当たるとまるで暑くて光を防ぎたくなる感じ。
冬とは思えない光線であった。
島の植物園(因島フラワーセンター)に行くと来園者はまったく見えない。
広い花壇の花を手入れする人の集団だけ。
まるで私専用の花を見ているようではあった。
そこはまるで無料だし温室迄あり熱帯の植物も色々と見られるのだ。
温室内は寒く無くてノンビリと、くつろいで花を楽しんだのである。



そのあと傍に見える岩ばかりの白滝山(標高226m 右側の山)に行き少し登山道を歩き
瀬戸内海の景色を楽しんで、お寺の五百羅漢等を見て鐘をつきお祈りをしていた。

    参道と展望台と鐘つき堂


ここは初めはだれもいなかったのだがそのうち観光バスが来て数十人があと登ってきた。
こちらはマスクをしていなかったのでその人の群れから急いで離れて帰り始めた。
さすが岩の山なので摩崖仏も沢山あり、昔の人の強い宗教心も感じられ見るのも楽しかった。

     メインの仏様  
(こことは関係は無いのだが三原市に別で白滝山がある)


 数日前から強烈な寒波が日本を襲って来て、こちらの吉和の山の別荘地にも積雪があった感じ。
私は山ではもう20cm位は積もっているのかと思っている。
少し暖かくなりこの雪が融けるようならまた見に行って見ようかなと思っている。
そうそう。
私がこの吉和の山の別荘地に出かける時、ドライブ等でのんびり景色等を楽しみたいと思うと行く道を
変えて走るのであるが最近面白いルートを見つけたのである。
それは岩国市の北部にある村々をめぐっていくルートで岩国往来と言うのである。
それは昔、和紙を作る為にその原料等を奥の里山から下流の製紙場に運ぶルートであったそうである。
そう言えば私も10年前位に錦川を登っていて渓流沿いや山奥の村傍の山林内に、三椏(みつまた)の
黄色な花が早春に咲いているのを見て、こんな所に咲いているのを不思議に思った事があった。
それが今回、岩国往来の説明を聞いてわかったのである。
その道は主に県道の59号線をメインにしている。
県道の59号線は古い道らしく狭くて良く曲がっていて、登り下りも多く走りにくい感じがある。
道は県道だが落ち葉や枯れ枝が沢山落ちていて走りにくい。
県の担当者は管理をまともにして欲しいのだが。
まあ昔の趣きや人の生活を感じながら里山を走るのは面白い。
道を変えて里山を登ったりすると古い民家等もあり風情があり、またその自然の中で頑張って生きた
人々の努力も感じられる。
そう言えば昔、日本全体が害虫に襲われて稲が実らずに飢饉が襲い、ここでも沢山の人が餓死した
事もあったそうだ。
ここにもそんな死者たちを祀ったお寺もある。
古い文化財や記念碑等も色々ある。
私たちの祖先が厳しい自然の中で生き抜いてきた、その努力を感じさせてくれるドライブでもあるのだ。


    岩国往来のマップ 2ページあり下のページに全体のマップがあります。


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