私の花図鑑          花の里日記  2017.9.11   329


              月曜日  (曇りのち雨)   山萩の秋

 今日は秋雨前線が西から出て来て雨模様。
暑くは無いけど少し蒸す感じだ。
そのせいか庭でジンジャーたちが元気に白い花を沢山咲かせている。
私の事務所の南はここに来た時は稲田であったが十年位前に埋められて菜園になっていた。
最近そこに分譲住宅が建てられた。
昔ののんびりした田園地帯の雰囲気はもう無くて家ばかり。
アパートや老人施設も建てられて緑も少なくなって車が多い。
風情の無い街になりかけている。
田んぼであった時の名残か?小さな私の花畠に土蛙や他の蛙たちまで入り込んで来た。
コオロギは鳴いて風情があるのだが・・・

 昨日は休日であるが暇なのでまた山の林の整備に出かけた。
行く道の稲田はもう半分以上刈り取られて泥の黒い地面がむき出しになっていた。
刈り取りは機械でするので作業は早い。
私の記憶では昔、稲の刈り取りは10月の前半であった。
そして十月の半ばには秋祭りが行われいた。
最近の稲の栽培は機械的になってまた品種も変わり早生が多いのであろう。
これで台風の影響を避けるのであろうか?
行く道の山では尻深樫の白い花が常緑樹の森で目立つ。
また道そばではタラの白い花やヌルデの薄白クリーム色の花が目立って咲いている。
今年の夏の雨の多さが影響したのであろうが目立っている。

 花の里に着き見回すと、周りの道そばの地面にツルボの薄ピンクの花が集団で咲いて美しい。
なにか早春のムスカリの花が色を変えて咲いたようである。
やはり小さめの地面で咲く花はなんとなく可愛さがある。
野草の良さを感じさせてくれる花である。
それと花の里で今一番咲いているのは宿根アスター。
元気に茂って花一杯。



 今年見事に咲いた花を思い返せば、ある里山の田園地を走っていた時である。
何でもない蓮田に咲く、それは見事なピンクの蓮の花の集団を見た。
もう持ち主が高齢で蓮(レンコン)を数年掘っていなかったのであろう。
濃いピンクの花が空に向かって咲き、池に一杯でまるで仏教で教えられる聖地みたいであった。
急ぐ仕事に向かっていた時なので写真は写せなかった。
もう一つ。
やはり里山の境あたり道そばの草原に8月の末位に咲いた雌待宵草の集団がこれも綺麗だった。
国定公園の八幡湿原では今年もそこの原野に、この雌待宵草が見事に咲いていた。
やはり自然の中で咲く花は美しい。

 山の別荘地ではまだ釣舟草が元気に咲いていて夏の名残りが感じられる。
野草園では晒菜升麻(さらしなしょうま)が元気に咲き始めた。
そうそう。
道端では山萩が秋らしい濃いピンク色の花を咲かせ始め、緑の山の中で目立つ。
私が思うのに山萩だけは育ちすぎると管理は面倒だし通行にも邪魔である。
切り込んでやると可愛い小さな枝に風が吹いて花もやさしく垂れてなびき風情がある。
まあ道そばの日当たりの良い斜面に咲く花なのでこういう具合かな。
また隣地の荒れた草原ではススキが白い穂ではなく赤味のあるススキの穂で一杯。
秋らしくなった山の別荘地ではある。

 近くの山で山うるしの紅葉写真をとったので載せておく。
前回の日記での秋穂のハゼノキの紅葉をうまく写せなかった失敗の回復の為に。
今年も日本の美しい秋を元気で皆さん楽しみましょう。



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