私の花図鑑          花の里日記  2016.4.30   288


           土曜日  (快晴)   連休の始まり

 昨日も快晴。
仕事で山の別荘地に行っていたが今日予定の物件の案内が明日に変更になり、それではとばかり道の整備を主にしていた。
いつものように焚火をしてのんびりと手作業で道の落ち葉を片づけていた。
ここは別荘地の一番上部で気温は低いのだが、もう以前植えていた羅生門蔓が繁殖して青い花を沢山咲かせていた。

      山の最上部の道路斜面に植えた 羅生門蔓


また昼になりここの平坦なアスファルト道路の中心でクッションを敷いてのんびり昼食をしていた。
ここは新緑で彩られた山の上部でかなり眺めが良い。
ふと道の隅を見ると側溝縁の舗装の割れ目にほんとに小さい筆竜胆が青い花を咲かせている。
草丈は5cm程度。
3本がすっくと立ち並んで咲いている。
彼等の生きる場所はこんなとこであった。
可愛い。
いつも思うのであるが、きらん草も小さくてまた美しい。
紫の花で地面を飾ってくれる。
陽が当たる所ならどこでも生えてくれる。
まわりに競争相手が無い場所に生えるのであるが。
ここの奥の林の中には猿面海老根があり2本ほど黄緑の花を咲かせていた。
この花は反日蔭みたいな湿気の多い所に生えている。
珍しい花である。
作業に草臥れてから野草園に廻ろうと道を下っていると、なにやら黒い鳥が高いコナラの木の上にとまった。
黒い鳩位な大きさで嘴が黄色い。
鳴かないし割に落ち着いて枝にとまっている。
さては仏法僧かなとひらめき懸命に写真を写した。
すぐに鳥のこと、飛び去ってもういない。
                              野鳥の仏法僧  割にのんびりとしていた


また道を下り野草園へ回ると道の上の縁で錨草のピンクの花が見事に咲いていた。
この花を焼酎等に浸けると元気回復になる薬効がある。
数年前にそうして飲んでいたなと思い出す。
この花はかなり繁殖してきた。
他には一輪草が最後の白い花を咲かせているし、また猿面海老根も元気に咲いている。
先程のきらん草も多く咲いているし白い白山旗竿や同じく白い壷菫の花の軍団もある。
少し草取りをして花の里へと帰った。

 土曜の今日も起きると快晴。
昨日の物件の案内を午後3時に花の里で出会ってする予定なので、では今日もと花の里に出かけた。
花の里は春の花盛りで賑やか。
もう水仙は遅咲きのみ。
ムスカリも終わっている。
代わりにプリムラベリス蔓花忍が満開。
アジュガも通路の中に生き残り、ピンクと青の花を咲かせている。
エビネも繁殖して増えて白い花の穂を沢山のぞかせている。
相変わらず山吹の黄色の花が元気に咲いていて綺麗だ。(野生の一重と栽培種の八重の両方がある)
当分花を楽しみながら雑草を抜いていた。
私は左ききなので草抜きの為、左手が草の汁や土の泥で黒くなっている。
おまけにトゲ等が刺さるし傷だらけになる。
昔農家であった父が荒れた硬くて厚い手先をしていたのを思いだす。
それと草取りは腰を曲げるのでなにやら腰が痛くなってくる。
適当なとこで切り上げて山の別荘地に向かった。

 今日も見事な新緑で林の中も明るく地面には小さな花たちが色々咲いて綺麗。
今日は山の上部の道をブロワーで落ち葉を吹き飛ばしていた。
舗装面の下にはもう腐葉土が出来ていて少し集めていた。
出来たばかりの広葉樹の腐葉土で軽い。
これを栽培する植木鉢の花たちに入れてやると元気回復するだろう。
そのうちブロワーのガソリンが無くなり手作業に戻る。
草臥れて野草園に回ってのんびり草取りを始めた。
ここで道傍にある最初は小さな木だったウワミズザクラがようやく大きくなり初めて白い花を咲かせた。
なかなか見事である。

  ウワミズザクラの若い木に咲いた花
       左の大きい幹はリョウブ(木肌はつるつるしている)   辺りの若葉は新緑で綺麗だ


木の花ではザイフリボクの白い花やムシカリの白い花もここの山で咲いていた。
この時期には白い花が多くなってくる。
昔の歌に白い花の咲く頃と言う歌がある。
また今あちこちに丸葉青ダモの白い花が木全体を白いかたまりにする程咲きまくっているが、花の里を造成したときに植えた
その小さな木がやはり同じように今年は初めて大きく育ち満開になって嬉しい。
もうあれから二十数年になりだろうか。
時のたつのは早い。
今日も案内の変更がまたあり、携帯電話で済ませてずっと山の別荘地の整備をしていた。
野草園ではもっぱらアカネを雑草あつかいにして抜きまくっていた。
増えすぎた為であるが。
根隗は黄色を帯びている。
これを染色に使うのであろうが。
この花は茎に細い白いトゲがあり刺さると痛くて抜けないので困る。
最近はトゲがありそうな雑草を扱う時はビニール製の皮状の手袋をするようになったのである。
またここの砂利道路上に生えた西洋タンポポが、数日前は一面黄色の花で地面を覆っていたのだが、もう丸い白い種になって風で飛んでいる。
まったくと言っていいほど黄色の花は見られない。
変化は見事なものである。
空を見ると虫が多く飛び交いその中に、もう小さなトンボが飛んでいた。
まあ季節が変化するのが早い。

 旧の野草園へ行くとピンクの大葉岩鏡と白い鈴振り錨草が咲いていた。

             大岩鏡の花   葉は大きく光沢があり岩鏡と呼ばれる   常緑の多年草


まわりの木の中には霞桜が薄ピンクの花を咲かせている。
桜もこれで最後。
帰り際になにか林の中を黒いカケス位の大きさの鳥が低く飛びかう。
そのあとポンポンと鳴き始めた。
ははあん。
これは筒鳥だなと思った。
最近友人に聞いたのだがもうホトトギスが鳴いたとか。
季節は初夏に移りゆく今ではある。

     奥が野草園  ワイルドな道  フキが道端に生える  周りは新緑が美しい



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