私の花図鑑          花の里日記  2015.10.24   270


           土曜日  (晴れ)   放浪

 今日も快晴。
空を見るとこの数日は白いモヤみたいなのがかかっている。
中国から飛来したPM2.5だろうと推測する。
今月はまるで晴れて雲一つ無くて山の稜線はくっきり。
みごとな秋の空であった。
吉和の山の夜は空の星が全部見えるような、少し凄さも加わって銀河が空を南北に横たわっていた。
異常気象が続いている。
今日も山の別荘地の手入れに行っていた。
地面は乾燥していて焚火するのも危ない感じである。
まず落ち葉を綺麗に掃いて片づけて、石の壁を作り、その中にようやく火をつける始末である。
このところの夜の温度の低下でここの山は紅葉の盛りだ。
私は林の中の樹木の整理をしていたが空気が乾燥していて気温も丁度良いのか切りなく動ける。
すぐに動き過ぎてくたばって休憩しなくてはいけない。
この数日は働き過ぎになっている。
ここの今年の紅葉は黄色が中心で、それにモミジや瓜肌楓や桜や山法師の赤が交じり賑やか。
早くも落葉した木もあり様々な錦模様である。

6日前にこの辺りの渓流や山の紅葉を見に行ってきたけど、それなりに美しくて楽しめた。
やはり自然林の紅葉は素晴らしい。
ここの西中国山地は人の手があまり入っていないので普通の日本の自然らしさを見られると思っている。
最近は特にそのことを感じるようになった。
特別に紅葉が赤いわけでもなくてまた常緑樹が巾をきかせているでもない。
私にはそんな自然が美しいと思えるようになったのである。
山の手入れで長く関わっているからそう感じるのかも。

                    標高1,000mの山の紅葉      松、杉、檜や落葉樹の天然の林


      山の野草園の紺菊      青色が冴えている          山の野草園の入口通路で  黒文字の黄葉と小葉のガマズミの赤い実



           野草園入口の道路の紅葉        今日の作業を終えて帰りの5時前頃に写したので少し暗い


 こんな紅葉浸けの毎日だが車で走っていてつい人生は放浪だなと思ってしまう。
人は生まれて死ぬまでの時間を先が判らずに放浪して(時の旅をして)生きる。
最近音楽を聞いていても(古いけど)ジャクソン ブラウンの ザ ロード アウト & ステイ などが特徴的。
この歌は彼の若い頃に作ったもので彼がアメリカの各地を転々と演奏して回りその時の思いを感じたままに歌っている。
それは彼の生活からにじみ出ていて、町から町へ演奏して回る彼の人生そのものである。
もう一つ エミル― ハリスの歌で ハンク ウイリアムス(有名なカントリーシンガー)の放浪と死を歌った ローリン & ランブリンがある。
それはハンクが各地を放浪の末に酒に溺れて死ぬまでを歌っている。
ハンクはカントリーの名曲を沢山作って歌っているのだが、以前日記に書いたウッディ ガスリーにも共通した感じがある。
日本でも ちあき なおみの 劇場がある。
歌手も歌ったり演奏してまわる時が人生そのもの。
また古いがサーカスの唄もある。(若い頃に聞いていてなにか懐かしい)。
私が美しい花や自然を探し求めて生きているのも放浪の人生だ。
人生はロング ジャニー Long Journey (長い旅)
貴方も放浪の時を生きているのだ。
先人が教えて呉れている。

  追記 もう一つ ゴードン ライトフットの アーリィ モーニング レインがあり、この歌も一人道を行く感じが良く出ているので訳した。

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