私の花図鑑          花の里日記  2015.9.13   266


           日曜日  (快晴)   野草園の初秋

 今日はようやく快晴となった。
3日に1回は必ず雨が降るといった今年の山の野草園である。
異常気象とあいまって今年は山も野草園も、花の里も手入れには泣かされた。
昨日は曇りでなんとか山の進入路の草刈り等をしていたのだが、夜の雨が明けると今朝はこの見事な空。
いつものように昼前には山の現地に着いた。
季節の変化は早いものでここの日当たりの良い場所ではもう山桜等の葉が赤く色づき始めている。



緑の林の中にはあちこちにガマズミ等の赤い実が見られる。
野草園では間に生えている木が育ちすぎて日当りを悪くしているので、邪魔になる木を間引きをしていた。
それは伸び伸び育っていて背も高いし枝を良く広げている。
切るのは可哀そうな気もするのだが。
それの整理には手間が沢山かかるが我慢して動いていた。
疲れて休憩していたが、野草園の上部に田舎菊の集団が白い花を咲かせていて疲れた体と心をやすらげてくれる。
山の気温はようやく下がって秋の感じで空を見ても鮮明なスカイブルーで真白な雲もあり爽やかである。
野草園の内部を眺め見ると黄花秋桐の鮮明な黄色の花が目立って見える。
それと隅のほうに水引の紅い花の集団も見える。
それではと野草園の中に入って野草を見ると、まず更科升麻の白い長い穂の花が見えた。
咲き始めであるが香りをかいで見ると柔らかい甘い香りがして素敵。
また大葉升麻の白い花も咲き始めていた。
まだヒゴタイの花も健在。
それとツルケマンの黄色の花がこの雨で繁殖してツルを伸ばしてあちこちに咲いている。
結構抜いていたのだがそれでも数を増やしている。
エゴノキの下に植えている松風草も元気に白い小さな花を散らした感じで咲いている。
渓流側ではアケボノソウがすらりと茎を直立させて頭部に白い桔梗を小さくしたような花を揃えて咲いている。
おなじく渓流そばには釣舟草が赤紫の濃い色の花を今年は大きめに咲かせている。



また私には雑草なのであるがアカネが生き残って蔓を伸ばし茂り小さな緑の花を沢山咲かせている。
これで実をつけてまた来年沢山芽を出して来るのであろう。
この花は茎にトゲがあり手入れをしていて困る野草である。
早めに取り除かないといけないのだが。
咲いているとなにか可愛い。
ワレモコウはパラパラで今年はなにか寂しい。
日当りが悪いのが響いたのかも。
小花のワレモコウは猪に地面をかき回されて生き残ってはいるが花をつけて呉れない。
忙しいなかではあるが切った木の棒を泥の地面に沢山打ち込んで猪避けとしてやった。
オタカラコウも渓流の下部に黄色の花を咲かせて今年は綺麗であった。
あれやこれやしているうちにもう5時になったので花の里に帰ったが、ここでもまた花の手入れを少ししていた。
花の里は白萩と山萩、秋明菊が満開であった。
オミナエシの黄色い花もまだ健在。
今日は秋の花がすっきり綺麗に咲いて呉れて、手入れの苦労が報われた気がしたのである。
秋はこれからなので楽しみである。

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