私の花図鑑          花の里日記  2014.10.4   237

           土曜日  (晴れ)    秋の休日

 今日は久しぶりに仕事の用事もなく、それでは山の別荘地に行って見ようと思った。
台風が近づいているのか、軽い風が吹いている。
でも秋らしくすっきりした気持ちの良い日である。

 行く道では少し人出もある感じで野菜の無人市にも商品がならんでいた。
山の道に入ると落ち葉が一杯で、また車で走るとタイヤの下でバリバリと音がする。
それは道に散らばって落ちたドングリの実が割れる音である。
毎年秋になると恒例に鳴る音ではある。
また急いで道から隠れた山鳥の大きな尾の姿も見える。
山鳥はドングリの実を食べるようである。
今年一番のキノコを期待して早速林の中を歩いてみたが、そのキノコは割に生えていない。
まだ次期が早いのであろう。
林の中には深山シキミの赤い実が目立つだけである。
道脇には秋草が綺麗に咲いている。
    メインは田舎菊の白い花たち。 (秋丁子の葉は大分虫たちに食べられている)


それに青い秋丁子や赤い吊舟草、薄い青色の野紺菊、黄色の秋の麒麟草たちが競って咲いている。
紫色の南部薊もそこそこで咲いている。       
野紺菊の花


                            秋丁子



 野草園に行ってまず焚火を始めたが火の暖かさもなんとなく気持ちが良い。
そう言えば少し寒い感じで上着が欲しいかなと思う気温ではある。
これからは落ち葉を燃やして焼き芋を楽しみたいなと思った。
また蚊やアブやブヨも姿を見せない。
気持ち良く木の整理をしたり雑草を切ったりして動いていた。
時折野鳥の群れも通過して声がしたりする。
渓流の湧水は昨日の雨の割にはあまり流れていない。
このところ一週間位は晴れて雨がなかったせいであろう。
キノコが少ないのもわかる気がした。
野草園でメインは更科升麻の白い穂状の花で満開で、そこそこに散らばって咲いている。
                            更科升麻

似ている大葉升麻はもう咲き終わっていた。
         
少し前に咲き終わった大葉升麻  蕾がピンクががる

他には上向きに白い花を咲かせる曙草、同じく白く小さい花を散らせて咲かせる松風草、黄色のつるけまんもある。
また青い花のナギナタコウジュも今は咲きかけで繁殖して増えている。
木もそろそろ紅葉を始め出し、山法師や山桜は赤くなっている。
これからは紅葉が楽しみの山である。
森の奥では杉平茸の群生が見られたが、食用は禁止されているので手は出せない。
本格的なキノコのシーズン待ちと言った所だ。
元の野草園ではキセル薊の紫の花と渓流の人字草が咲いていた。
大文字草は生えていた石が流されたのか見当たらない。
落ちている芝栗を少し拾って帰る事とした。

 帰りに花の里に寄ると思いがけなく秋明菊の花が見事に秋の風景を見せて呉れていた。
ピンクと白の花が秋の陽に照らされて輝いていた。
                            秋明菊

それと宮城野萩の株が2m位の円形に赤紫の花を咲かせて呉れていた。
                            
宮城野萩


白萩や野萩はもう終わっている。
今年は山法師の赤い実が沢山なっている。
食べると少し甘い。
ここは冬寒いので柿等は不向きな場所なのでせめての秋の味覚ではある。
ゆっくり秋の風景を眺めながら入浴していた。
風呂から眺める秋の空は白雲が西南方向に早く流れていく雄大な感じで台風の影響であろう。
のんびりと休養した秋の一日であった。


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