私の花図鑑          花の里日記  2014.7.3   231

         木曜日 (雨)   自然と人々の暮らし

 今日は久しぶりに雨。
事務所でようやくのんびり出来る日である。
ずっと民家の整備に出かけていて、家の周囲の草刈りや清掃をしていて大分草臥れていたので今日は休養日である。
山の野草園ではもう蛍袋やまた藪には笹百合が満開だろうなと思うがなかなか見に行けない。

 私が若い時に、あるフォークソングのアルバムを注文してようやく手に入れた事があつた。
そのアルバムは スコッティシュ バラード ブック と言い、 ジーン レッドパス が歌ったものである。
彼女は1962年頃にアメリカで人気となったイギリス人で、イギリス北部のスコットランドの民謡を見事に歌った。
スコットランドやアイルランドの曲は明治以来日本人にはおなじみで聞くとなにか懐かしい感じがするものである。
あちらは日本と同じ島国で、土地も狭く海に面して急斜面である。
私が住んでいる瀬戸内海にも風景が共通していて段々畑と海という感じだ。

       
この画像は山口県周防大島の久賀町の風景  ここは蜜柑畠である


スコットランドで生まれた歌もなにか日本人の感性を刺激してくれて共感を覚える。
下のロースセイ湾の歌も段々畑から見下ろす湾の感じがしてなかなか気持ち良い。
また日本人特有の人生観も、このスコットランドの段々畠で麦刈りをする女性の歌から垣間見えてくる。
このアルバムで彼女の他の歌では The Gypsy Laddie とか Barbarry Allan Love Is Teasin' がある。
当時は高山宏之さんとか中村とうようさんが良く解説してくれたものだった。
今でもこのアルバムは好きで大事にしている。
近頃に古い別荘の整理をしていて古いステレオがあり、鳴らすとまあまあの音がする。
それで事務所にあった古いカセットテープを聞いていてなにか懐かしい。
またそれにカラオケのマイクをつないで歌のデッキ代りにしている。
古いものでも使い道次第。
人もそうではないかと思うこの頃だ。

   本人の歌 Rothesay Bay  別の歌手 Rothesay Bay (最後の章はこの歌には入ってない)
Lyrics    Rothesay Bay

Fu' yellow lie the corn-rigs
Far down the braid hillside;
It is the brawest hairst field
Alang the shores o' Clyde,
And I'm a puir harst lassie
Wha stands the lee lang day
Amang the corn-rigs of Ardbeg
Aboon sweet Rothesay Bay.

Oh, I had aince a true love,
Now I hae nane ava;
And I had three braw brithers,
But I hae tint them a':
My father and my mither
Sleep i' the mools this day;
I sit my lane amang the rigs
Aboon sweet Rothesay Bay.

 
Bridge

It's a bonnie bay at morning,
And bonnier at the noon,
But bonniest when the sun draps,
And red comes up the moon;
When the mist creeps o'er the Cumbraes,
And Arran peaks are gray,
And the great black hills, like sleepin' kings,
Sit grand roun' Rothesay Bay.

Then a bit sigh stirs my bosom,
And a wee tear blin's my e'e,
And I think of that far countrie
Whaur I would like to be!
But I rise content i' the morning
To wark, whilst wark I may,
I' the yellow harst field of Ardbeg
Aboon sweet Rothesay Bay.

    end

歌詞 日本訳は小竹一男さん

畑は豊作 黄金色
山腹 遠くひろがりて
さても見事な
この実り
私しや貧しい 刈り取り娘
ひがな一日 立ちづくめ
はるか 下 みはるかす
美しき ロースセイ湾

恋せし人
今はなく
見目よき兄弟
三人 今はなし
父、母も眠る
土の中
想いは遠し
美しき ロースセイ湾

 
間奏

朝には 美しき入り江
昼には 美しさつのる
陽が落ち 月赤く登れば
このうえなし
かすみ 立ちこめ
峰々 白く眠れる
王者さながらに 山々黒くせまる
座り見渡す ロースセイ湾

心は乱れ 唇もれる吐息
涙に眼がかすみ
あこがれの国に
想いは馳せる
さ我 心とりなし
立ちて 仕事にかかる
うねる黄金(こがね)の波
美しき ロースセイ湾

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