私の花図鑑          花の里日記  2012.7.27   186

         木曜日 (晴れ)  夏来る

 今年の梅雨は結構長引き、降雨量もしっかり大量であった。
今でも山地には水が地中にしみ込んで多く湧き出る位で、この夏の水不足は無いだろうと思う。
去年は山の木の花が一斉に見事に咲き、木の実も沢山実った。
でも今年は冬が寒くて春から今まで雨は適当に降り、日照は少なくて雑草は伸び伸びと茂っている。
木は去年の盛大な開花の反動か、花は少ししか咲かなくて全然開花しない種類もあった。
おまけに木の枝は雨のせいか、しっかり伸びて葉は茂りに茂っている。
これに台風が直撃すると木が倒れたり枝が折れたりしそうで心配だ。

          花の里


 花の里の宿根草の花たちも茂りに茂り道が歩けなくなるほどに育った。
開花する花の数は少なめになっているが、梅雨明けでなんとか一斉に咲いて綺麗ではある。
宿根草では桔梗や花虎の尾、花魁草、花傘菊、ブットレア、ギボウシ、半夏生等。
球根ではクロコスミアでオレンジや緋赤色。
また木ではピンクの花のムクゲや藪手毬の赤い実が沢山実っている。
今年一番の花の賑わいだ。

 この夏はあまりに暑いので、今日は西中国山地の清流に泳ぎに出かけた。
山地の渓流は綺麗で水は冷たいが、我慢して体を漬けると爽やかで気持ちが良い。
岩場の野草の花を見たり、水中の幼魚が足先に集まったりしているのを見たりしていた。
体を水の中に入れていると木陰では寒い位で太陽が恋しくなる感じだ。
渓流の砂が集まっている場所を選び座ってしばしの間天国に遊ぶ状態であった。

 鮎を食べたいと思ったが現地の人たちはそれを食べるのが当たり前なのか、店でも
売っていなくてなかなか食べられない。
里山にある古い大きな民家が公開されていて見たが、なかなか風情があり昔の素朴な
暮らしが思われた。

       八幡湿原


 帰りに八幡湿原に立ち寄ったがこの湿原を見てびっくり。
今まで見たことが無い位、花々で満ち溢れて綺麗であった。
今年の雨の多さがこういう状態を作り出したのだろうと思った。
黄色の巴草はあちこちに集団を作り見事に咲いている。
大反魂草もオレンジ色の絨毯みたいに一面に咲き、道端には小さい白い花のフランス菊が
散らばって咲いている。
また薄ピンクの沢ヒヨドリはこの写真にも写っているが伸び伸びと育っている。
巴草が写っているのだが携帯の写真の為色解像度が悪いのか緑に負けて見えにくい。
そう言えば薄黄色の草連玉、オレンジの野甘草も咲いていた。
木の花では糊空木の白い花が見事だった。(写真の右奥)
今日は自然の変化の不思議さを実感した思いで、また早いうちに花の色々を見に来たいと思った。

   日記前のページへ 日記次のページへ 日記の最初の目次ページへ 花図鑑ホーム