私の花図鑑    花の里日記   2005.8.1   66

                 月曜日   眠い1日

 今年の梅雨は遅く始まって早く終わった気がする。
そのかわり夏が早く来て夏を迎える作業がなんとなく遅れてしまった。

 草刈りや道のデコボコ直しなどで連日くたびれて花の里で熟睡していると、森から沸き上がるようなヒグラシの合唱になんとなく目が覚めてしまった。
そういえばここ数日間この声を聞いているような気がする。
涼しい山里の早朝に夜の明けるのをまっているかのような、まるでしめしあわせたような大合唱である。
早速読者に聞かせようと寝ぼけ眼(まなこ)でパソコンを取り出してマイクをつけ起動して見たが、プログラムがどれか忘れてしまっている。
あれやこれや手間取っていると鳴き声は段々小さくなり、夜があけようとして空が明るくなってきた。
ヒヨドリの朝の囀り(さえずり)が始まってきて、ヒグラシの声がピタリとしなくなってしまった。
もう他の野鳥の朝のさえずりは全然聞こえない時期である。
その代わりにキリギリスなどの虫の声が回りの草むらから起こってきた。今朝はもう8月である。原爆記念日や終戦記念日、盆などの行事が始まる暑い夏が来てしまった。

 結局ヒグラシの早朝の大合唱の録音は出来ず、朝のうたた寝(残夢)も楽しめず、まぶたの重い疲れが残った1日であった。
HP読者の皆さんにはこの大合唱を聞かせず字舞となり申し訳ない気持ちであるが、夏の早朝のメロディが次から次へと引き継いで変わっていく楽しい体験をさせてもらった。

   ヒグラシの鳴き声
   
 これは深い森の中でまだ野鳥が少し鳴いている早い時期の録音です。


日記前のページへ 日記次へ進む 日記の最初の目次ページへ   花図鑑ホーム