私の花図鑑   花の里日記  2009.3.13
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           金曜日    野生の力

 しばらく梅の開花を楽しんでいたらもう3月。
この頃は気候の変動時期なのか晴れ、曇り、雨と定期的に変わっている。
春に三日の晴れは無しとか言われるのも、もっともな気がする。
菜種梅雨とも言うが冬の寒気と春の暖気がせめぎあいしている。

 今年は山の椿の花がやたら少ない。
山の他の花の木もなにやら蕾が少ない気がしている。
去年に実を付け過ぎたのか、秋の雨が少なくて花芽の充実が悪かったのかどちらかだろう。
今年の木の花は全般的に期待薄といったところだ。
しかし夜叉5倍子(やしゃぶし)は元気だ。
紐状の黄緑の花を枝一杯につけている。
荒地の日当たりがきつくて乾燥も激しい場所でこれだけ繁殖しているのは名前に恥じない。
不況の日本人もこの木に見習う必要がありそうではある。
悪い悪いと言っていても始まらないので、すべてを見直し変えて行かなくてはならないようだ。
既成概念をこの際大変換しょう。

 最近園芸店で山野草や花木の苗を買っている。
古い苗なら比較的に安くて店の隅のほうに押しやられているが、
それでも生き残ってこの春に元気な芽を吹いている。
やはり園芸種と違い野生の植物ではある。
環境さえ間違わなければ立派な花をつけてくれるだろうと思い期待している。
山の野草園(荒地ではあるが)での繁殖と開花を夢見ている今の私である。




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