私の花図鑑    花の里日記  2009.1.17
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           土曜日   大樹

 もう月半ば。
今年は正月早々風邪を引いてしまった。
去年の夏仕事が多くてゆっくり山で作業が出来なかったからか。
どうも運動不足であったようで
、なんとなく体力が落ちているような気がしていた。
すぐ理由づけしたがる私ではあるが・・・・
花の里に来ているが周りは白い雪だらけ。
ここではまともに太陽が空に姿を見せない。
灰色の雲で覆われた空の地平線すれすれに時折、太陽が
まるで
夜の満月みたいに、ぼやっと冷たい光りをさせるだけ。
それもほとんど姿を見せず霧みたいな雪がいつも降ったり止んだりしている。
小鳥もたまに姿を見せるがヒヨ鳥みたいなのが、葉を落とした木の枝に止まるだけ。
地面は60cm程度雪が蔽って歩けもしない。
広い道が除雪されており通行出来るだけ。
人はまるで外に出ないで家の中で暮らしているのだろう。
この静寂の中、時折暖房している屋根の上で、溶けた雪がその重みで
滑り落ちるドサッと言う音がする。
外気温は0度近くを行ったり来たりしているのだろう。
雪は溶けるしぐさをまるで見せない。

 最近は不況の話題ばかり。
こんな事は先年充分予測出来ていた。
いままで対策を何一つ取ってきていない政府に主な責任がある。
その場しのぎの策ではどうにもならない。
今の政治や企業や労組のトップのバタバタ劇には只あきれてものも言えない。
少子化や経済のグローバル化で世の中は変わっているのに
なんら制度や政策は変えてこなかった。
国民はその中で右往左往するばかり。
安定しているのは税金で生きている公務員と政治家だけだ。
残念な事ではある。
まあ太いものに巻かれたい、日本国民の安易な投票行動に責任があるが。
こんな事では目の前の10年先も危うい日本ではある。
これからのすべての投票には、自分の事だけで考えるのではなく、
日本や世界全体の事まで考えに入れて国民全体の生活を守ってくれる
良い政治家に投票する事だ。
よらば大樹の陰はもう止めよう。
その大樹はもう半ば枯れて寿命はつきており、いずれは倒れる運命にある。



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